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近年うつ病の患者さんが増加しています。年齢的には中学生から高齢者まで幅広く、症状は体と心の双方に現れます。
体の症状としては、眠れない、朝起きられない、食欲がない、体がだるい、便秘が続く、めまい・動悸がする、吐き気や胃の痛みがある、などがみられます。いろいろな検査を受けても異常がないときはうつ病を考える必要があります。仮面うつ病といわれます。
心の症状としてはゆううつ感、不安、焦燥感、絶望感、自殺年慮などがあります。気分の落ち込みは午前中がひどく、午後から夕方には改善するという特徴がみられます。何の希望ももてない、今まで好きだったことにも興味が持てない、新聞やテレビもみたくない、何をするのもおっくう、自分に自信がない、自分を責めるなどの症状がみられます。
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うつ病は見逃されやすい病気です。うつ病の絶望感はとてもつらいもので、自殺の危険もあります。早めに病院へ行きましょう。
統合失調症の診断と全く同様に行います。精神科医の診察によって、今までの生活の歴史や現在の様子を話し、現在の表情や行動や話し方や思考内容などを総合して診断されます。毎日の生活の様子を知っておられる家族が同伴されることが望まれます。
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治療は入院による治療と外来通院による治療とがあります。自殺の危険性が高い時には入院をおすすめします。軽い場合は外来通院と自宅療養になります。
うつ病は治る病気です。数週間から数ヶ月かかる場合もあります。薬物療法が中心です。抗うつ剤、抗不安剤、睡眠導入剤などを使用します。最近は副作用の少ないSSRIやSNRIなどの抗うつ剤を多く使います。
精神療法やカウンセリングも併用します。
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メランコリー好発性格といわれます。まじめ、几帳面、完全主義、他人の評価を気にする、他人にいやといえないなどの性格傾向があるといわれます。
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うつ病はストレスによって引き起こされることがあります。阪神大震災で有名になったPTSD(外傷後ストレス症候群)などはその典型です。その他にも職場のストレス(転勤・失業・過労・退職など)や家庭内のストレス(家族内の葛藤・近親者の死亡・子供の巣立ち・出産・引っ越しなど)がうつ病のきっかけになることがあります。
社会病理の現れともいわれる「燃え尽き症候群」「空の巣症候群」「サンドイッチ症候群」などもうつ病の一種でしょう。
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